二〇〇五年 睦月 八日(土)

陰暦 霜月二十八日 - 友引

ongaq:stromatolite

非常に今更ながらTaQ(元・ビーマニのコンポーザー)のメジャーデビゥアルバム「ongaq:stromatolite」をつたやで借りてきて聴く。
うむ。TaQの音ですねぇ。
1st?CDの「bounce:connected」を初めて聴いた時のようなインパクトはなかったケド、安心して聴いてられますな。
まぁ夜中にボリューム気にしながら聴いたので、ガンガンに鳴らせばまた印象も変わるでしょう。
こういう時こそ耳栓型イヤフォンの「SR-6」が役立つ時なのに、
相変わらず手入れツールがどっかの押し入れの中なので如何ともし難い。
あの遮音性の中でリチャデバのガリガリした音を聴きてーよー。

仕方なくSENNHEIZERのPX200+iPodで板橋まで移動しがてら再聴したのでレビューみたいなのをしてみる。


1:stromatolite
何事もつかみが肝心なわけで。
メジャーデビューCDの1曲目にこのダウンテンポの曲をもってくるTaQが俺は好きだ。
彼の曲は勢いやノリよりも、思索を伴うある種アンビエント的な色彩がその最たる特徴だと思っているので、

2.LO9663
3:30周辺の、静かに響く和音パートの空間的な広がりとドラムパートの音の近さ。
この定位的な対比が心地よいですね。このへんの巧みさは流石。

3.Clear Your Mind
bounce:connected収録曲の別mixヴァージョンですな。
初出のものよりも4つ打ちが強調された、秩序的なスタイル。
3曲目にこの曲は少々物足りない感も・・・知ってる曲だったからかな。

4.Changes

5.Innocent Walls
収録曲随一の攻撃性を持つ、IIDX 10th初出の無垢なる壁。
無垢であるがゆえの残酷、破壊、圧倒的暴力。
ひたすらに鳴り続けるサイレンの如き旋律音にそんなイメージを持っていた自分としては
もっと破壊的にはっちゃけて欲しかったのですが、
全体との整合性もあってかそこそこに抑えられています。残念。
でも5:30辺りのノイジーな繋ぎとかはいい感じ。

6.Blauer Morgenfrau

7.Marine Snow
ビーマニコンポーザーtakaとの共作。

8.Fractal

9.Distance
TaQのアルバムの最後を締めるに相応しい、静謐さと力強さの共存するビート・チューン。
最後の音が消えた後も、CDのタイムカウンターは最も力ある音源「静寂」を奏であげる。